ヒマつぶし情報
2022.04.14
【キタコレ!】マキタジャーナルスペシャル対談!~岡田結実×槙田紗子~
槙田:初めまして!槙田紗子です。よろしくお願いします。
岡田:岡田結実です。よろしくお願いします。
槙田:この連載は、ただ私が会いたい人にお会いして、聞きたいことを聞いていくっていう、シンプルな企画です。
岡田:素敵な企画。
槙田:私は普段、振付師をしているんですけど、岡田さんにオファーさせていただいた理由は、昔からテレビで拝見させていただいて
いて、ずっと、かっこいいなって思っていて。
岡田:えぇ!ありがとうございます。
槙田:親しみやすいキャラクターだから親近感が先行してますけど、実はめっちゃすごい人じゃん!ってずっと思っていました。
岡田:いやいや、全然そんな事ないです。
槙田:最近、事務所も移籍されてっていうニュースも拝見して、お若いけどたくましくてかっこいいな、お会いしてみたいなと思って
いて、今回オファーさせていただきました。本当にありがとうございます。
岡田:こちらこそ、ありがとうございます。褒められるの慣れてないので恥ずかしいです。
槙田:今日は、色んなことを聞かせていただけたらと思います。
岡田:よろしくお願いします!
槙田:1歳のときから芸能活動をされていますが、幼少期はどんなお子さんでしたか?
岡田:窮屈なのが嫌いだったらしくて、服も着ていたくないからおむつをそこら辺に放り散らかして。
槙田:斬新(笑)。
岡田:好奇心が強くて、高い所からジャンプしたり木に登ったり、やんちゃでよく怪我してたね、とは言われますね。
槙田:割と今のイメージと変わらないというか。
岡田:そうですね。このまんまだと思います。そのまま大人になったって感じです。
槙田:1歳の時は、赤ちゃんモデルみたいなことをやられてたんですか?
岡田:そうです。赤ちゃん雑誌に出させてもらってて。もともと兄が先にやっていて、一緒にやることになって。思い出づくりみたいな感じですね。
槙田:そこから自我が芽生えるというか、芸能界に進みたいと思ったきっかけはあったんですか?
岡田:小学生のときに出させてもらっていた『天才てれびくん』という番組が、1年ごとに必ず「あなたは『天てれ』続けますか?辞
めますか?」みたいな意思確認の連絡がくるんです。続けたいって言った人も、続けられるかは大人が決めるんですけど。当時、楽しいしやるか!と思って「やります!」って4年間言い続けたら選んでもらって。自分はこの世界が好きだから中1までやれたんだなって感じて、それぐらいの時期からちゃんと芸能界やってみたいなっていう気持ちが芽生えました。
槙田:なるほど。天てれってそういうシステムなんですね。
岡田:そうなんですよ。結構シビアで、小学生に対して、「やりますか?辞めますか?」を聞いてくる大人って怖いなって、子どもながらに思ってました。
槙田:確かに。
岡田:勉強も好きだけど、勉強よりは外で遊びたい!みたいな感じだったので。部活動みたいな感覚でやってましたね。
槙田:学校生活は普通に過ごせてましたか?
岡田:あんまり特別扱いをされるのが好きじゃなかったから、同級生の子たちはそれを分かってたのか、テレビに出ても今まで通り変わらず接してくれました。でもやっぱり低学年の子たちは私が一輪車しに校庭に出たりしてると、結実ちゃんサインください!って感じで列ができたりしたんですけど。
槙田:すごい。
岡田:書きますけど、今は遊びの時間だからごめんなさい!みたいな感じで、普通の小学生として過ごしてました。
槙田:そこで図に乗らないのがすごいですよね。子どもだったら、ちやほやされて嬉しい!私、イケてるかも!みたいに思っちゃいそうですけど。肝が据わってるっていうか。
岡田:芸能の仕事をしてるからって別に偉いわけじゃないし、感覚は普通の人であってほしいって両親からずっと言われていました。父を見ててもこれ本当に同じ人物かなって思うぐらい、テレビと家で人が違うから、いい意味で普通でいれる環境があったというか。普通が何かって言われたらまた難しいですけど、いち女の子として、やんちゃなままでいられたってだけです。
槙田:そこからずっと活動を続けられて、15.6歳とかで、普通に番組MCとかをやられていたじゃないですか。それこそ普通が何なのか分からないですけど、私の感覚からすると異常だなって思うんですよ。大人と何の違和感もなく話せて、しかも子ども扱いもされない。
岡田:そうですね。
槙田:テレビを見てて、岡田さんの年齢を感じたことがあまりないんですよ。
岡田:嬉しい。
槙田:ふとした瞬間に、でもこの子まだ高校生だよなって思い出して、え!すごくない!?ってなるみたいな。ご自分では、物おじせずに年上の方と話せる理由はなんだと思いますか?
岡田:結構言われるんです。大人と仕事してて怖くないの?とか、緊張しないの?って。小さい頃から大人が多い環境で育ったっていうのもあると思うんですけど、私自身人が好きなんです。特に大人の人は自分の知らないことを知ってるし、極めてるし、楽しいし。そういうのもあってバラエティーとかも怖くないというか、その人を知りたい気持ちが大きいです。
槙田:すごい。
岡田:でも、そんなことも常に意識しているわけではなく、座れって言われたら座ります、喋れって言われたら喋りますくらいの感覚でやってます。それくらい適当にやっちゃってます。
槙田:なるほど、、、
岡田:たまにテレビで嘘ついて家族に怒られることもあるくらい無責任にやってるから、ガチガチにならない。芸能界大好きだし、ずっとやりたいけど、芸能界だけで生きてたら人生もったいないよねとも思うので、フラットな状態でいれるのかもしれないです。
槙田:バラエティーの現場って、戦いみたいな空気があるじゃないですか。
岡田:そうですね。
槙田:爪痕残さなきゃ!隙を狙って話さなきゃ!みたいな。
岡田:その通りだと思います。
槙田:そこに対しての恐怖心もないですか?
岡田:それこそMCとかやらせていただいてた高1〜高2とかは、笑い取って帰らなきゃっていう焦りみたいなのはありました。今振り返れば、めっちゃから回ってたなと思います。イメージ的にはいい子でいなきゃ。でも面白いことも言って爪痕残さなきゃ。って考えるうちに、苦しくなってきちゃって。本当の自分と、岡田結実っていうブランドがどんどん対極化してきちゃって、芸能界つまんないかもって思っちゃったんです。自分がつまらなくさせちゃってるんですけどね。そういう時期は、エゴサーチして書かれてることや周りの声もダイレクトに受け取って傷ついていたんです。
槙田:なるほど。
岡田:だけど、芸能界だけ見てちゃ芸能界には生き残れないって思ったんです。自分の人生を豊かにしなきゃ芸能界でも輝かないし、逆に芸能界だけで輝いたとしても自分の人生は輝かないと思ったときに、楽になったというか。それからはバラエティーでも深く考えずに好きなこと言えるようになりました。もちろん失礼なことを言ってしまって、やばい!ってなるときもあるんですけど、前よりは失敗も怖くないというか。自分の思考を変えたらやっと楽しくなったかなっていう感じですね。
槙田:それに10代で気付いたの凄すぎます。
岡田:気付いたっていうより、面倒くさいから捨てようと思って捨てたら楽しくなったって感じです。そのまま突き詰めてたら多分、辞めてただろうし。
槙田:今、女優・バラエティータレント・モデルなど幅広いジャンルのお仕事を両立されていますが、一つに絞らない理由ってありますか?同じ芸能界でも仕事内容が全く違うと思うんです。
岡田:なんだろう。今まで考えたことなかったです。多分、性格的に何か一つに夢中になるより、好きなものがいっぱい欲しいタイプなんです。だから、バラエティーも心の底から好きだし、役者の仕事も心の底から好きだし、雑誌に出るのも心の底から好きだから、絞っちゃったら人生の楽しさ半減って感じですね。全部やりたいから全部本気でやるみたいな感覚です。分かんないけど。
槙田:幅広いジャンルのお仕事をされる中で、それぞれの違い、または共通点はありますか?
岡田:芝居だとこれが大事、バラエティーだとこれが大事、モデルだとこれが大事ってことはそれぞれあるんですけど、結局、正解は分からないですね。
今、自分が思う全てに共通して大事だと思うことは、"人を大切にすること"なのかなって思います。お芝居だったら人を尊敬することが演技に繋がったり、バラエティーだったら番組を作ってくれた人たち、ヘアメイクさんやスタイリストさん、共演者さんたちと真心を込めて対話することもすごく大事だなと思うし。モデルだったら、このコスメや洋服を作った人たちが商品をどう見せたいのかを考えるし、全部人との繋がりだなって思います。
槙田:素敵すぎます。もう、神の領域ですね。
岡田:いやいや。こんなこと言ってますけど、実行できてるの0.2%ぐらいですよ。
槙田:何かと執着しがちというか、目の前のことに対してこれしかない!って思っちゃう人が多いと思うんですよ。幼い頃から芸能界一筋で、濃い時間を過ごしてきてるのに、すがっていないのが、少し驚きというか。
岡田:本当ですか。
槙田:芸能界以外考えられない!っていう感じなのかなって勝手に想像してしまっていました。
岡田:多分、岡田結実というタレントとしての自分を作り上げちゃって、プライベートな時間は、違う自分として生きてるっていう感覚に近いかもしれないです。
高校生のときはそれが全然できなくて、普段の自分とテレビの自分を一緒にしないといけないと思ってました。でも、普段の自分としての発言をテレビでしたら、「え、何その言い方。」ってよく思わない方もいらっしゃるじゃないですか。
そういう世間の声を聞いたときに、普段の自分はテレビで見せないほうがいいんだな。面倒臭いけど、タレントの岡田結実は大事だし岡田結実を作っていこう!って思ったんです。そうしたら楽になりました。なんだろ、素だけど素じゃないみたいな感覚だから、バラエティーで何言われても、エゴサーチしたときに何言われてても、傷つかなくなったのかも。
槙田:なるほど。それはタレントの岡田結実に言ってることでしょ、みたいにとらえられるんですね。
岡田:そうですね。
槙田:ちょっと話は変わるんですけど。
岡田:はい。
槙田:生きていく中で自己肯定感ってどうやって高めてますか?
岡田:難しいですね!
槙田:みんなどうしてるんだろうって思うんです。
岡田:でも私、自己肯定感本当に低いです。これを言うと、うそだー!って結構言われるんですけど。悲観的だしマイナス思考だし心配性なんです。でも、私の場合は考え過ぎて、考えても無駄だって領域に達したら忘れちゃいます。そこに達するまでは、このドラマの芝居下手だったなとか、このバラエティーのトーク駄目だったなって考えるから、すごく自己肯定感が下がっちゃうんですけど。でも、そういうときは家族とか好きな人に、可愛いよとか、頑張ってるから大丈夫だよって褒めてもらうのが一番です。そしたら、はーい!頑張りまーす!ってなるので。
槙田:なるほど!
岡田:結局、絶対にこの人は裏切らないであろうって思える味方に励ましてもらうのが一番心から落ち着くと思います。私にとっては家族や友達なんですけど、弱音吐いたときに、めっちゃ頑張ってるじゃんって言ってくれるその一言だけで、マイナス思考な自分は消えちゃうから、結局人が好きなんやなって思います。自分を上げる方法も人だったって、今話してて思いました。
槙田:すごい。
岡田:あと多分、私が自分に対してマイナス思考になるときって、自分でも全力尽くせなかったときとか、やっちゃったなって自覚があるときだから、そんな自分をさげすんで失敗から逃げている気がするんです。結局、自分を甘やかしちゃってるというか。
なので、不完全な自分に向き合って、反省して次!頑張ろう!って思うようにしてます。じゃないと永遠に自分で自分を下げちゃうので。最近はちょっとずつ前向きになろうとはしてます。
槙田:ありがとうございます。めっちゃ参考になります。
岡田:いえ、全然。
槙田:では、今何に一番興味がありますか?
岡田:自然サウナですかね。
槙田:サウナーですか!
岡田:サウナーって言っていいのか分からないですけど、以前一度ロケで自然サウナに行かせてもらった時に、頭が整い過ぎてやばかったんです。長野県にある「The Sauna」っていう自然サウナの施設に行きたいんです。でも車で片道4時間かかるんですよ。運転してくれる人を捕まえなきゃと思ってます(笑)。
槙田:間違いないです(笑)。
岡田:冬の川に浸かりたいですね。
槙田:サウナでめっちゃ温まったら、冬でも川に入れるものなんですか。
岡田:入れます。もう気合です。100度近いサウナに入ると、冬でも外の空気がぬるく感じるんです。だからもっと冷たさを感じたい!って思って川に入るんですけど、入ったら入ったで冷たすぎ、間違えた。って思うんです(笑)。でも、そのあとサウナポンチョを着て椅子に座ると、整ったー!!って感覚になるんですよ。
槙田:ヘぇ〜!
岡田:それこそ、仕事、対人関係、悩み事、幸せな事、プラスなもマイナスも全部良い意味でどうでもよくなる世界に没入できて、私そろそろガンジーになれるんじゃないかって思うぐらい。
槙田:ガンジー(笑)。
岡田:私は週1〜2でサウナに行ければいいなって思うんですけど。頻繁に行く人はめちゃくちゃストレス抱えてるんだろうなって思っちゃうんですよ、自分含めですけど。多分みんな、全てを無にしたいんですよ。無にして整えたいみたいな。
槙田:だからこれだけ流行ってるんですね。
岡田:そうだと思います。整うまでの道のりは長いんですけど、楽しいです。
槙田:やってみようかな。興味が湧きました。
岡田:本当ですか!おすすめです。
槙田:では最後に、これから挑戦したいことや夢を教えてください。
岡田:やっぱり人が好きっていうのが根本にあって、日本の人に限らず外国の人もすごく好きなので、コロナ禍が終わって自分の準備もちゃんとできたら海外でもお仕事したいなって思っています。芸能のお仕事ができたらもちろん嬉しいですけど、芸能に限らず人と関わる仕事を海外で見つけたいなっていうのはあります。
槙田:アメリカのバラエティーとか出られてそうですよね。
岡田:アップルの綴りも分からないくらい英語出来ないんですけど(笑)、英語喋りたい欲はすごくあります。それに、海外の方とフィーリングがめっちゃ合う気がするんです。
槙田:めっちゃ合いそうです。応援してます!
岡田:すごい語ってしまいました。あっつい!
槙田:楽しかったです。ありがとうございました!
岡田:ありがとうございました!
ヘアメイク/小坂沙織
スタイリスト/武久真理江
衣装協力
SANSE SANSE
Verybrain
CAMPER
moil
記事元
こちらの記事は、キタコレ!で読む事ができます。